山と水と神と
- 2012.06.29 Friday
- 秋田
秋田県と山形県の県境にまたがる標高2,236メートルの霊峰「鳥海山」。東北第二の高さを誇り、別名「出羽富士」と呼ばれ、古より地域の守り神として崇められてきた。写真は鳥海山の麓、にかほ市象潟の元滝伏流水群。世界最大級の多雨地帯とも言われる鳥海山は、多い年で年間降水量が1万2千ミリ以上にも及ぶ。元滝伏流水群では、この多雨多雪によって一日5万トンもの水が岩肌一帯から80年の歳月を経て湧き出している。
鳥海山麓の湧き水は、その豊富な水量の一方で、「氷河水」と形容されるほど冷たい。このことは、地域に豊かな自然の恵みを与えるだけでなく、同時に、稲作に冷水害をもたらす原因として、古くから人々を悩ませてきた。また鳥海山は、噴火、地震など、人智を超えた災いを幾度も繰り返してきた歴史がある。恐れ敬う、まさに神々が宿る存在。
秋田を代表する豊かな田園風景の源流には、神々が宿る険しい自然の姿がある。
紛れもない「もうひとつの秋田」。
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