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コミュニティ・パワーは ローカル[ 辺縁 ]からはじまる

  • 2012.04.15 Sunday
  • [ event ]

  • 北東北の秋田も、ここ数日でようやく春らしくなってきました。4月に入ってからも、雪が降ったり、例のない暴風雨に見舞われたりと、なんだかなぁーという気候がしばらく続いていましたが、その分、「湧き出る」という言葉が相応しい、溢れんばかりの勢いで一気に春めいていく様子は、生命の力強さを感じずにはいられません。

    そんな力強い春の勢いそのままに、この偉大な自然界のエネルギーをわたしたちの未来へ活かしていくための連続セミナーを開催します。


    オカネもコネもなくても、アキタの“人”からはじまる自然エネルギー勉強会
    第1回『コミュニティ・パワーはローカル[辺縁]からはじまる』


    コミュニティ・パワーという考え方が、いま自然エネルギーの世界で広がっています。小規模分散型の自然エネルギーを、地域の人々が協力しあって、地域に利益が落ちる事業として導入していく、という考え方です。それも、秋田と良く似た状況にある、農村などのローカル[辺縁]から生まれています。


    『ローカル[ 辺縁 ]』

    この共通点に、私たちのいまと未来に渡る「豊かさ」のヒントが見つかるのではないでしょうか?そんなコミュニティ・パワーについて、学び、話し合い、つながる場『Community Power Project Akita』をはじめます。「アキタの “人(コミュニティ)” から始まる自然エネルギー」を学び、話し合う場をつくり、コミュニティ・パワーを実践しているモデル地域の体験機会を提供します。まずは4月〜7月にかけて連続して勉強会を開催し、これをきっかけにコミュニティ・パワーについて学ぶプロジェクトを継続していきたいと考えています。どなたでもご参加いただけるプロジェクトです。ぜひご参加ください。


    |第1回セミナー概要|
    ◎日 時|4月21日[土]9:30〜12:00[開場|9:00]
         秋田市大町1−2−40 あくらフォー・スクエア内
         電話:018−883−4366
    ◎参加費|1,000円 / 1drink付 ※お菓子の持ち寄り大歓迎です。
    ◎定 員|50名
    ◎お申込・お問い合わせ|
    参加ご希望の方は、info@casane-tsumugu.jp[事務局:田宮|casane tsumugu]まで、ご氏名、Eメールアドレス、お住まいの市町村名(ワークショップの際に必要な情報です)をお知らせください。
    ※FACEBOOK イベントページ → コチラ

    ◎内 容|第一回テーマ「コミュニティ」
    レクチャー&ワークショップ
    『「コミュニティ・パワー」のはじめ方:自然エネルギーでマスマスつながるヒトとヒト』
     ◇コミュニティ・パワーの考え方について
     ◇海外の事例(サムソ島[デンマーク])、ダルデスハイム[ドイツ]、オンタリオ[カナダ]等
     ◇コミュニティ・パワーのつくり方 ほか

    ◎主 催|Community Power Project Akita[事務局|casane tsumugu]
    ◎共 催|認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]
    ◎協 力|JST 地域エネルギー・ファイナンス研究チーム

    ◎講師プロフィール|古屋 将太さん
    1982年静岡県生まれ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]研究員。デンマーク・オールボー大学大学院博士課程在籍中。専門は地域の自然エネルギーを軸とした環境エネルギー社会論。国内外の自然エネルギー政策や事例を調査・研究すると同時に、各地の地域主導型自然エネルギー事業開発の支援を行う。


    ◎今後の予定[5月〜7月]|もっとコミュニティ・パワーについて学ぼう
    上記第一回に続けて、コミュニティ・パワーを実現するために不可欠な最新知識を(オカネもコネもなくても)学べるセミナーを、国内各地にてコミュニティ・パワー推進の最前線で活躍中の講師をお招きし、連続開催していきます。第一回の「コミュニティ」に続けて、5月「政策」、6月「ビジネス」、7月「ファイナンス」と各回毎にテーマを設定。全4回を通して参加いただくと、コミュニティ・パワーとはなにか?から、私たちの地域でどうすれば実現できるのか?まで、体系的に知識を深めることができる内容になっています。随時ご案内していきますので、その都度お申込みください。

    第二回|5月26日[土]
    「政策」
     ◇事業計画を立てるうえで前提となる政策
     ◇国レベルの政策(最新動向も踏まえて)
     ◇地域レベルの政策(市区町村・都道府県)

    第三回|6月23日[土]
    「ビジネス」
     ◇代表的な自然エネルギー事業の仕組み
     ◇風力発電の例
     ◇バイオマスの例(わら・もみがらを使用した熱利用)

    第四回|7月21日[土]
    「ファイナンス」
     ◇事業を実現するための資金調達の選択肢
     ◇リスク/リターンに応じた組み合わせ
     ◇市民出資の仕組み

    ※いずれも会場は秋田市内の予定です。開催日と内容は現時点での予定です。
     詳細は後日お知らせいたします。


    ◎『Community Power Project Akita』立ち上げまでの経緯
    今年2月に、エネルギーについてそれほど詳しくない方でも、気軽に「自然エネルギーと地域の “人” のいい関係」の最新情報を学べる勉強会『マスマス 秋田のポテンシャルに気づいちゃう授業|オカネもコネもなくてもアキタの “人” から始まる自然エネルギー』を開催しました[講師:古屋将太さん|認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]、会場:レストランプラッツ秋田市大町、主催:アキタ朝大学、あきたまちなか大学]。まだ雪の降りしきる中、秋田市、男鹿市、大仙市、横手市、大潟村などから約50名もの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

    ※レクチャーの様子はこちらの動画でご覧いただけます。
    ▼第20回 アキタ朝大学 

    ▼要約
    秋田によく似ている状況(農業の経営状態が厳しくなる、若年層が都市部へ流出するなど)だったのに、自然エネルギーを上手に使って人々が幸せに暮らすようになった地域があります。

    その事例から学べることは、
    ◇地域に暮らす人が「わたしたち自身が主人公」になって、ポテンシャルあふれる自然エネルギーをどう使っていくかを、決め、運営しています。さまざまな方法が知的に蓄積されているので、地域同士でネットワークして経験や知見を分かちあうこともポイント。

    ◇もう一つ重要なのは、適切な政策が不可欠ということ。国レベルではもちろんのこと、特に、地方自治体レベルでの適切な政策の導入(例えば、州レベルでの固定価格買取制度など)が、先進的な取り組みとして注目されています。そのモデルが、次のローカル[辺縁]である他地域にも導入されていく、という広がり方をしています。

    ◇市民、NPO、事業者、行政など、コミュニティ・パワーを進めていくうえで、さまざまな関係者があり、それぞれ、使う言語も、役割や考え方も違うということを理解することが大事。お互いの理解を得ていくために、取り組みの全体像がわかる見取り図、「核」となる人と場、世界中のアイディアから学んでいくことが必要なようです。

    エネルギーのことは、これまで中央の大きな力が決めていました。エネルギーに限らず、私たちは「中央の大きなものが正しい、それに従っていればOK」という考え方に、生き方の照準を定めてきてしまったのかもしれません。「小規模地域分散型」とは、言葉を変えれば「地域の私たちが決める社会」なのではないでしょうか。自然エネルギーは、頬をなでる風、降り注ぐ陽射し、繁る木々や農作物、足下に湧き出る地熱などから生み出されます。少しずつでも勉強し、話し合い、自分たちの幸せな循環をつくっていく場がほしい。そんなわけで、『Community Power Project Akita』始めます。






竜の車座・問いの輪ワークショップ|Vol.1 冬〜春 編

  • 2012.03.21 Wednesday
  • [ event ]


  • 「自分たちの手で暮らしをおもしろくしたい!」
    北東北のここ秋田でも、そんな空気を感じることが多くなりました。
    この潮流を、さらに加速させるために、小さな作戦会議を開催します。

    竜の車座・問いの輪ワークショップ|Vol.1  冬〜春 編
    〜自分たちの手で暮らしをおもしろくする 秋田×東京の小さな作戦会議〜

    竜に見たてた縄に沿って床に座り、車座になって向き合いながら、
    「問いの輪」が連鎖していく、ちょっと変わったワークショップです。


    このイベントを主催する『8nos![ハチノス]』は、私たち casane tsumugu も関わっている緩やかなネットワーク。法人や団体ではなく、“緩やかなネットワーク”というところがポイントで、私たちは“ムーブメント”と呼んでいます。8nos!については、以前このブログ内でもご紹介させていただきましたが、「秋田県八郎湖流域から、“共感”を軸に地域内外のつながりをつくっていこう」と、八郎湖周辺の、それぞれの地域に誇りと危機感を持ち暮らす人々を中心に数名から始めました。

    かつて琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな湖だった八郎湖。大規模干拓事業によって大潟村へと姿を変え、現在は米の一大生産地となっています。周辺には僅かに残存湖が残っていて(※僅かに、と言っても実際現地で見ると結構広いです)、残存湖の内側に大潟村、そしてぐるりと囲んで、潟上市、男鹿市、井川町、五城目町、八郎潟町、三種町と複数の自治体が接しています。湖に棲む竜「八郎太郎の伝説」「男鹿のなまはげ」など、秋田のディープな文化的ネイティブエッセンスがギュッとつまった地域でもあります。

    男鹿の寒風山や、五城目の森山に登ると、遠く地平線まで広がる日本海と共に、この八郎湖エリアを一眸することができます。当然、そこには自治体を分ける線など存在しません。8nos!は、地域のコモンズとも言える八郎湖を軸に、自治体の枠に捕らわれず、地域の大切な資産である自然と、自身で見ることは出来ないかもしれない未来を大切にしていきたいと思っています。


    今回のイベントでは、昔ながらの人・自然の「輪」、市民活動の「輪」、地域やビジネスの「輪」、子ども・大人・地域の「輪」など、たくさんの「輪」が生まれているこのような地域と、遠く離れた都会は、地域をまたいだ「輪」をどのように始め、互いに寄り添っていけるのか、などを参加者の皆さまとディスカッションする「問いの輪」の場にしたいと思っています。素敵なゲストの方をお招きする他、秋田からこの地域に関連するお土産や、同じくこの地域に関連するとっておきの日本酒などもご用意していますので、秋田に縁のある方も無い方も、ぜひご参加いただきたいと思います。


    |イベント概要|

    ◎日 時:3月24日[土]13:30〜16:30 ※13:00開場(予定)
    ◎会 場:原宿テラスhttp://harajukuterrace.com/
         東京都渋谷区千駄ヶ谷3−52−5 原宿ニュースカイアネックス601
        ※JR原宿駅 竹下口より徒歩6分
         東京メトロ副都心線 北参道駅2番出口より徒歩7分
    ◎定 員:20名 ※事前申込み制
    ◎参加費:2,000円[税込]/人
    ◎お申込み・お問い合わせ
    ※あと数名ご参加頂けます。お気軽にお問い合わせ下さい。
    ・E-mail → info@8nos.net
     参加者全員の氏名とお電話番号、E-mailアドレスをお知らせ下さい。
    ・Facebookイベントページ コチラ
    ◎主 催8nos! / 共 催:casane tsumugu


    ◎講師プロフィール
    飯島 博|Hiroshi IIJIMA
    NPO法人アサザ基金代表理事。1995年から湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業「アサザプロジェクト」を開始。独自のアイデアで様々なビジネスモデルや事業を提案。それらは地域住民、学校、企業や行政、農林水産業を結ぶネットワーク事業、市民型公共事業と呼ばれている。全国各地で竜や河童、キジムナー、そして子どもたちと一緒に、社会の壁を溶かし、膜に変える取り組みを展開中。

    石川 紀行|Noriyuki ISHIKAWA
    NPO法人はちろうプロジェクト代表。草木谷を守る会代表。秋田県潟上市(旧・昭和町)の山田地域在住。八郎湖の上流で、20年間休耕地だった場所を、再び田んぼに戻し、なるべく農薬や化学肥料を使わずにお米を育てることで八郎湖の水質改善を目指す活動を、地元の小学生と共に始める。その後、酒米づくりも始め、地域の酒蔵の協力のもと、その酒米をつかった地酒「草木谷のしぶき」を販売する取り組みに発展している。「山があって緑があってほっとする。そんな風景を大切にして、今は都会で暮らす息子さんたちが『いつか帰ってきたい』と思うような故郷にしたい」と、山田集落内外の人々と共に活動中。






日本酒を飲みながら 明日のはなしをしようよ|Vol.00

  • 2012.01.23 Monday
  • [ event ]
  •  


    【あきたまちなか大学との緊急共同開催!】
    「聞いて語って マスマス あきたが好きになる授業」


    『日本酒を飲みながら明日のはなしをしようよ|Vol.00』
     “これからの秋田”をつくるための『問いかけ』って何だろう?


    昨年の夏に企画・コーディネート・PRを担当させていただいた「TOHOKU Sake Forum 2011」。
    秋田の“造る蔵元集団”「NEXT5」のみなさんの声がけによって東京秋葉原のアートスペース3331 Arts Chiyodaで東北6県から32の酒蔵および蔵元が集まり開催されたのですが、その日行われた数あるコンテンツの最後、「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」所長の飯田哲也さん、12万人の読者を持つWebメディア「greenz.jp」発行人の鈴木菜央さん、そして秋田市の酒蔵「新政酒造」専務の佐藤祐輔さんの3人によるトークセッション『3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について』を経て感じていたことを、ぜひ秋田でもやりたいなと、ずっと思っていました。本イベントのタイトルは、このときからずっと温めていたものです。

    あきたまちなか大学」との共催による緊急開催ということもあり、実験的な意味も含めて今回は「Vol.00」としました。

    ゲストには、ソーシャルグッドを届けるWebメディアを運営するgreenz.jpの編集長、兼松佳宏さん[秋田県出身]をお迎えします。12万人の読者を持つgreenz.jp。今年1月10日に発売されたばかりのgreenz.jpから生まれたいま話題の書籍「ソーシャルデザイン」を題材に、ゲストのお話と、“これからの秋田” をみなさまと考える対話の場にしたいと思っています。

    少し遅めの時間帯からの開催ですが、様々な職業や世代の方々にご参加いただけたら嬉しく思います。日本酒を飲みながら、ゆるりと♪


    |イベント概要| ※時間配分等が変更となる可能性があります。予めご了承ください。

    ◎ゲスト:兼松 佳宏greenz.jp 編集長]
    ◎コーディネート:田宮 慎casane tsumugu 代表]
    ◎日 時:1月28日[土]20:00〜22:30 ※19:30 開場(予定)
    ◎会 場:Redhouse[秋田市中通2丁目1-22 2F]
    ※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。
    ※飲酒運転は法律で禁じられています。公共交通機関をご利用ください。

    ※事前申込み制
    ◎定 員:20名[予定]
    ◎参加費:2,000円[税込]/人
        ※グリーンズ著「ソーシャルデザイン」1冊、「JUNGIN GLASS」秋田版1個 含む
    ※追加で飲みたい方は別途1ドリンク500円でご用意しています。
    ※別料金にてフードメニューもございます。

    ※ソーシャルデザイン → http://greenz.jp/socialdesign/
    ※JUNGIN GLASS PROJECT → http://www.junginglass.com/

    ◎構 成:20:00〜20:30 兼松氏 「自己紹介・greenz.jpについて」
         20:30〜21:00 兼松氏×田宮 「ソーシャルデザインって?」
         21:00〜22:00 参加者を交えた金魚鉢トーク
         22:00〜22:30 参加者交流

    ◎お申込み・お問い合わせ
    ・E-mail → info@cocolab.net
    ・E-mail → info@casane-tsumugu.jp
     ※E-mailでお申込みの際は、参加者全員のお名前とご連絡先をご記入ください。
    ・Facebookイベントページ → コチラ

    ◎後援:秋田経済新聞


    ◎講師プロフィール:
    兼松佳宏[Yoshihiro KANEMATSU] http://twitter.com/whynotnotice


    1979年秋田生まれの勉強家 兼 コンテンツディレクター。greenz.jp編集長。趣味は勉強すること、対話すること、プロトタイプすること。ひっくるめて「これからの◯◯」を創造すること。
    新卒のウェブデザイナーとして制作プロダクションに所属しながら、プロボノでのNPOのウェブサイト構築支援に関わる。アートディレクターとしてCSRコンサルティング企業に転職後、2006年フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。ウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わる。2008年、株式会社ビオピオ設立し、取締役に就任(2011年に退任)。2010年12月よりgreenz.jp編集長。NPO法人グリーンズ(申請中)理事。著書に『ソーシャルデザインー社会をつくるグッドアイデア集』(グリーンズ編)など。






北秋田市 × ゼロダテ 交流会

  • 2011.12.27 Tuesday
  • [ event ]

  • 大晦日前日という皆さま何かとお忙しい日ではありますが、秋田県北秋田市にて[北秋田市 × ゼロダテ 交流会]を開催します。今年2月に開催された[能代 × ゼロダテ]では、地元能代にゆかりのある方をはじめ、能代市外、秋田県外からもたくさんの方々にご参加いただきました。今回も地元北秋田市を中心に、たくさんの方にご参加いただけることを願っています。

    地元北秋田市外からは、ゼロダテメンバーはじめ、東京で「秋田のために何かしたい」と様々な活動を行っている WE LOVE AKITA のメンバーも参加予定です。わたしも参加させていただきます。
     

    平成の大合併によって多くの町や村の名称が影に隠れてしまいました。地域の歴史や文化に由来する多くの大切な土地の名前を、無味乾燥な新行政区域名称が覆ってしまいました。この北秋田市という名称も、まさにそう。

    平成17年3月の合併以前、ここは鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町という4つの町でした。山間部の多いこれらの地域には、各地域毎に番楽や獅子踊りをはじめとする固有の文化資産が今も数多く存在しています。また、阿仁地区には根子集落、打当集落、比立内集落に代表される狩猟を生業として暮らす狩人「マタギ」の集落がいくつも存在していました。戦前までは数百人のマタギが暮らしていたと言います。まだ100年も経っていない現実に驚きを隠せません。

    全国的にも名が知られている阿仁マタギには、伝説的な名人の話がいくつも伝えられているそうです。幕末から明治初期に活躍した「重ね撃ち竹五郎」、どんな獲物も一発で倒した「一発佐市」、足がべらぼうに速い「疾風の長十郎」、クマと格闘した「背負い投げ西松」など。[※参考:孤高の民・マタギ

    また、厳しい自然環境の中で暮らし、狩猟という一歩間違えば死につながる危険と常に隣り合わせだった彼らには、独自の山神信仰、アニミズムの思想があったといいます。

    「意外だったのは、彼らの生活が徹底した自然保護思想で貫かれていたことだ。獲物を山の神の恵みとして感謝し、必要以上に乱獲せず、祈りとタブーで己を律してきたマタギ習俗の中に、奥羽山脈の厳しい自然と闘いながら先祖代々培った生活の知恵の凝集を見ることができた。」
    [※「最後の狩人たち」無明舎出版|長田雅彦著より]

    これらマタギ関連だけでも、いかにこの地域が独自の地域資産を持っているのかがよくわかるかと思います。地域で当たり前のように行われていること、当たり前のように語り継がれている話や思想も、外からの眼も含めて、あらためて読み解いてみることで、また違った側面やより深い部分が見えてくるかもしれません。地域にゆかりのある方も無い方も、年末年始に一時帰省している方も、ぜひご参加いただきたいと思います。一方的な講演会のような場ではなく、参加型の場です。日頃から思っていることや、思っているけど地元の中ではなかなか言えないことなど、参加した皆さんでこの機に共有・議論できたら、有意義な時間になるのではないかと思います。では、当日会場でお会いしましょう。


    日 時:2011年12月30日[金]
    会 場:バガボンド[秋田県北秋田市材木町7-35 JR鷹ノ巣駅前]

    ①14:00〜17:30 交流会[参加料:500円/人(コーヒー・ソフトドリンク)※高校生無料]
     ゼロダテの活動紹介や自己紹介など。地域の課題ややってみたいことなどディスカッション。

    ②18:00〜19:30 夕食[鷹ノ巣駅前商店街周辺|参加料:各自]

    ③20:00〜22:00 キタアキタ生放送[参加料:2,000円/人(お酒・おつまみ)]
     北秋田のエンターテイメントを配信する手作りUSTREAM放送局。

    お申込:12月28日までに[お名前][人数][①②③どれに参加か]を下記へご連絡ください。

    ゼロダテアートセンター[ZAC]
    E-mail kitaakita@zero-date.org / TEL 050-3332-3819
    〒017-0841 秋田県大館市字大町9






TOHOKU Sake Forum 2011

  • 2011.06.13 Monday
  • [ event ]
  •  
    7月3日[日]、東京に東北6県から30を超える酒蔵が一堂に集まり、東日本大震災被災地支援イベント「TOHOKU Sake Forum 2011」を開催します。東北の酒蔵自らが協力しあい、震災後、未だ厳しい状況にある被災蔵も多数参加し、みなさまに現状をご報告します。震災により被害を受けた酒蔵も、一日限定出張営業し、テイスティングコーナーにて各蔵一押しの銘柄を取り揃え、蔵元自らがみなさまをお待ちしています。

    この手のイベントは、酒販店や酒ファンが開催するものがほとんどですが、このイベントは酒蔵自らが主催する大変珍しいものです。また、これだけの数の蔵が集まり、しかも参加する全ての蔵から蔵元(オーナー)が参加するという点も、大変稀少な場となります。その参加蔵元や各分野の専門家を招いたシンポジウムやトークセッションなども行います。

    私たちの生活文化や伝統と密接に関わる日本酒、農作物である米と、自然の恵みの結晶である水からなる日本酒。3.11後に絶やさず伝えゆくべきものとは何か、私たち一人ひとりに何ができるのか、東北のお酒を味わいながら、日本の自然と、その産物である日本酒のこと、ライフスタイルやエネルギーを選ぶということ、これからの日本、私たちの“これから”について、みなさまと共に考える場にしたいと願っています。

    おかげさまで、こうしてあなたに会えます。
    あのときの奇跡に・・・・・・・「ありがとう」


    日   時|2011年7月3日[日]※第一部・第二部 完全入替制
          第一部 12:00〜15:00[限定250名]
          第二部 16:00〜19:00[限定250名]

    参 加 費|第一部・第二部それぞれ[前売券 2,000円/人 | 当日券 2,500円/人]
          ※定員に達し次第、締め切らせていただきます。
          ※参加費には3盃分のドリンクチケットが含まれます。
          ※前売券は当日受付にてドリンクチケットと交換いたします。
          ※4盃目以降は、会場でドリンクチケットを販売いたします。
          [3盃チケット 1,000円 | 1盃チケット400円]

    会   場|3331 Arts Chiyoda 1F コミュニティスペースほか
          〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11−14 Tel 03.6803.2441
          ※東京メトロ銀座線 末広町駅4番出口より徒歩1分

    参 加 蔵|奈良萬[福島]/ 日高見[宮城]/ 田酒[青森]/ 雅山流[山形]/ 白瀑[秋田]ほか
          全30蔵以上 詳細は公式WEBサイトをご覧ください。

    出演ゲスト|飯田 哲也 氏環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長]
          中村 政人 氏3331 Arts Chiyoda 統括ディレクター/東京芸術大学准教授]
          鈴木 菜央 氏greenz.jp /(株)ビオピオ代表取締役]ほか

    【チケットのご購入について】
     前売券は、e+(イープラス)にて6月10日[金]から販売中。



    【当日の内容】※第一部・第二部 完全入替制にて行います。
    第一部|12:00〜15:00[限定250名]
    ■テイスティング   青森・秋田・山形の酒蔵の試飲会

    ■シンポジウム1   「3.11後の日本酒を考える Part.1」
    東北6県の蔵元たちによるパネルディスカッション

    ■蔵元震災レポート1 「岩手の現状とこれから(仮)」岩手の蔵元たちによる報告会

    ■蔵元震災レポート2 「宮城の現状とこれから(仮)」宮城の蔵元たちによる報告会

    ■トークセッション1 「3.11後の地域文化について(仮)」
    中村 政人 氏[3331Arts Chiyoda 統括ディレクター]× 被災蔵 蔵元

    第二部|16:00〜19:00[限定250名]
    ■テイスティング   岩手・宮城・福島の酒蔵の試飲会

    ■シンポジウム1   「3.11後の日本酒を考える Part.2」
    蔵元代表   新澤 巌夫 氏[伯楽星 / 宮城](※予定)
    酒販店代表  長谷川 浩一 氏[はせがわ酒店 代表取締役社長]
    メディア代表 里見 美香 女史[前dancyu編集長]
    評論家代表  藤田 千恵子 女史[日本酒ライター]ほか

    ■蔵元震災レポート3 「福島の現状とこれから(仮)」福島の蔵元たちによる報告会

    ■トークセッション2 「3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について(仮)」
    鈴木 菜央 氏[greenz.jp /(株)ビオピオ代表取締役]
    ×福島の蔵元(※予定)


    【Twitter】@TohokuSakeForum


    【本件に関するお問い合わせ】
    tohokusakeforum@gmail.com  ※e-mail にてお願いいたします。
    企画・運営 NEXT5 共催 ゼロダテ アートセンター 東京
    協力 3331 Arts Chiyoda & FoodLab 企画・コーディネート casane・tsumugu


    今回、私たちcasane・tsumuguは企画・コーディネート・PR等をお手伝いさせていただいております。食や文化にご興味のある方、東北に何らかの所縁のある方、自然やその産物である日本酒にご興味のある方など、たくさんの方にご参加いただきたい内容です。たくさんの蔵元と直接お話ができる貴重な機会でもあります。ぜひお誘い合わせのうえ、ご参加ください。

    お待ちしてます!!!








NEXT5:東日本大震災復興祈念『Passion 2011』

  • 2011.04.01 Friday
  • [ event ]



  • 日頃からお世話になっている新政酒造株式会社 専務取締役の佐藤祐輔さんから、祐輔さんも所属する秋田の若手蔵元集団「NEXT5」のチャリティイベントのお知らせが届きましたので掲載させていただきます。

    --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

    このたび、若手蔵元集団「NEXT5」が、

    被災地の一刻も早い復興を願い、

    興支援活動の一環として、

    急遽、チャリティ・イベントを行う事になりましたので、

    ここにご報告させていただきます。

     

    このチャリティイベント「Passion 2011」は、

    昨年秋のテイスティング・パーティの流れを汲むものであります。

     

    今回は、新酒の生酒が中心となる試飲会ですが、

    入場料金の1,000円はすべて、

    被災された酒蔵の復興支援に寄付させていただきます。

     

    また、会場では、義援金の募金箱を置くほか、

    蔵元の秘蔵品を持ち寄ってチャリティ・オークションも行います。

    収益はすべて、同様に被災地の酒造組合に送付させていただきます。

     

    また、原発事故ではかけがえない国土が日々損なわれている現状を踏まえ、

    震災後の国土と日本酒について、蔵元が意見を論じる

    トークタイムも用意させていただきました。

     

    日時:2011年4月17[日]12:00〜17:00

    NEXT5によるトークタイム]

     1回目 13:00〜13:40

     2回目 15:00〜15:40

     

    会場:ココラボラトリー

    入場料:1,000

    ※事前申込みは必要ございません

    ※鑑賞時間は2時間以内とさせていただきます

    ※会場の都合上、入場制限をかけることがあります

     

    主催:NEXT5ゆきの美人春霞白瀑新政一泊水成

     

    ◎ご参加についてのお問い合わせ

      白瀑醸造元 山本合名会社 :tel 0185.77.2311

    ◎本取り組みそのものについてのお問い合わせ

      新政酒造株式会社 佐藤祐輔:tel 018.823.6407

     

    原発事故の一刻も早い解決と、

    東北太平洋沿岸部のすみやかな復興を祈念しつつ。


    佐藤拝

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    震災から3週間が経過しました。
    被災した地域への配慮として、簡単でわかりやすい「自粛」が世の中を覆っています。果たしてそれは本当に被災した地域のためになっているのでしょうか?この年度の切り替わり時期に大きな需要を見込んでいた業界は、それらによって大打撃を受け、東北の飲食業・ホテルや旅館はじめ、関連業界の中には震災後に倒産する企業も出てきています。

    日本酒も含め、東北には長い時を重ね育まれてきた多くの文化があります。

    復興への取り組みが長期化することは、誰も疑いようがないでしょう。であるのならば、例えば、定期的に募金するためにも元気な人達はより一層働き、経済活動に精を出し、または、被災した地域のモノを買い、食べ物を食べ、飲み物をぜひ飲んでください。被災した地域のモノが日常の当たり前の生活の中で消費されることは、とても息の長い、もしかすると積み上げたら最も大きな支援になるかもしれません。

    秋田県は幸いにも震災被害がほとんどありませんでした。秋田空港という空路、秋田港という海路、そして陸路では西日本からの鉄道コンテナ輸送など、被災地への支援拠点となっています。連日多くの秋田県民が、被災地へと物資を運び、足を運び、炊き出しを行うなどの活動を続けています。被災地に接する県として、今後もこうした支援を長期的に継続していくためには体力が求められます。ぜひ、元気で動ける秋田県や山形県のことも応援してください。二次的三次的な震災被害を防ぐためにも、首都圏や西日本の方々は、どうか日常的なご支援をよろしくお願いいたします。











秋田からできること

  • 2011.03.19 Saturday
  • [ event ]
  •  CC-BY-ND photo by sorarium

    眩しいほど大きな月の今夜、震災から一週間が過ぎたいまでも、「夢であったなら…」そう思いたいほど、あまりにも多くの尊い命が犠牲になってしまった。

    秋田は倒壊や物損などはあったものの、東北にありながらも奇跡的に被害が少なく、県内ほとんどの地域が震度5〜6程度の揺れと、30時間前後の停電で済みました。秋田は公共交通が不便で、自家用車社会になってしまっているため、ガソリンを求める人々で連日ガソリンスタンドには長蛇の車列が続いています。また、燃料不足の原因でもありますが、物流が復旧していないため、スーパーやコンビニも空き棚が目立つ状況が未だ続いています。

    最初の地震発生とほぼ同時に秋田は停電に陥ってしまったため、大きな地震だったこと、太平洋側に津波が押しよせていることなどは災害用に持っていたラジオで情報として得てはいましたが、まさかここまでの事態になっていたとは…。秋田市内に電気が復旧した28時間後、慌ててつけたテレビに映し出されていた映像に、目を疑いました。

    同じ東北の仲間達が大変な状況にあるいま、幸いにも被害の少なかった秋田県が担う役割はとても大きい。被災地のボランティア等の受け入れ態勢や現状の燃料不足等の課題によってあまり動きが取れない状況で、それでもいますぐに「秋田にいる私たちができることは何だろう?」と、被災地に向けた様々な支援活動が動き出しています。いますぐにできること、時期が来たらできること、秋田にいてもできること、募金や物資の提供、カタチのないものなど、支援のカタチはたくさんあります。私にいますぐにできることの一つとして、まずは友人・知人たちが取り組みはじめている秋田での活動を紹介したいと思います。無理のない範囲で、積極的に関わってもらえたら嬉しく思います。


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    [アキタ朝大学 震災チャリティーイベント]
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    目的は2つ!
    ① 被災地で迅速かつ効率的に避難民を救済できるプロ団体に寄付する。
    ② みんなの顔を見て安心する(ニュースばかり見てないで人と会おう!話そう!)
    ※会場では募金のみ行います。物資はお持ちにならないようお願いします。
    ※「イベント」といっても募金以外何もしません。皆さまに会うことがイベントです。募金を済ませてパッと帰るもよし、そのままそこに集まった人たちとおしゃべりするのもよし。自由です。完全自由。

    日 時:3月20日[日]10:30〜12:00(※募金は19:00までOK)
    ※代表の金澤は19時まで会場で募金しますので午前中来られない方は午後お越し下さい。
    場 所:まちの駅[フォンテ7階]
    イベント詳細はコチラ
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    [一箱古本市/義援金と救援物資の受付]
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    ココラボラトリーでは、書籍販売まど枠と一緒に、小さな古本市を開催し、義援金と救援物資のとりまとめを会場で同時に行いたいと思います。ささやかな活動ではありますが、被災地への支援と同時に、本を読んだり眺めたりして、緊張した心身を鎮めたり、人と会って語らう場をご提供できればと考えております。

    日 時:3月20日[日]12:00〜17:00
    ※義援金と支援物資は21日[月・祝]まで受付いたします。
    詳細はコチラ
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    [手紙飛行機プロジェクト]
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    これまで秋田デザインサポート会議で行ってまいりました「手紙飛行機プロジェクト」を、今回の被災地への支援活動として実施できないか。今後、復興までは長期的な期間を要すると考え、今日明日にどうこうしようというコトではなく、まずは現地の状況が落ち着くまでにできる私たちの一つの支援として秋田からのメッセージを届ける「手紙飛行機プロジェクト」を実施したいと思います。
    プロジェクト詳細はコチラ
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    [地球食堂bonoboでのチャリティーイベント]
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    なにかできることはないか
    まだいろいろと考えてまだ考えあぐねている状態ですが、せっかく地球食堂bonoboという場所があるのでチャリティーイベントを来週末[25日・26日・27日]あたりにやりたいと思っています。まだ中身は構想中です。私はひさしぶりに詩の朗読をやりたいと考えています。踊りや音楽や絵やなんでも何か一緒にやってくれる方、協力してくれる方、アイディアを寄せてくれる方、なんでも構いません。純粋な想いに人は集まります。みんなの力をかして欲しいです。よろしくお願いします。
    牛込 謙治 連絡先:018.834.1866[地球食堂bonobo]※つながらない時は携帯メール

    いちはやく地震がおさまり
    より良い世の中のしくみができますように
    みんなが笑顔になれますように☆
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    この度の被災でお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、被災地の一日も早い復興に少しでもお役に立てたら幸いです。





    giftee for JAPAN from giftee official on Vimeo.









『竜とモダラとだまことクニマス』中止のお知らせ

  • 2011.03.14 Monday
  • [ event ]
  •  先日、ご紹介いたしました今週末の東京でのイベント『竜とモダラとだまことクニマス』ですが、この度の東北地方太平洋沖地震の発生を受けまして、中止とさせていただきます。
    既に参加のお申込みをいただいております皆様には、別途メールにてご連絡させていただきます。誠に申し訳ございません。

    この度の地震は、引き続き予断を許さない状況が続いていますが、秋田は東北の中で本当に奇跡的に被害が少なく、一部の地域を除くほとんどが震度5程度の揺れと、30時間前後の停電で済んでいます。ただ、自家用車依存型の都市構造に陥ってしまっているが故に、ガソリンがなくなりつつある状況は、多くの県民に不安を与えています。
    また、3月も半ばですが、秋田はまだまだ肌寒く、朝晩は暖房も必要です。昨日あたりからは、多くのガソリンスタンドで在庫切れの表示が見られるようになり、ガソリン同様、灯油がなくなる不安もあります。
    太平洋側に比べれば充分過ぎるほど恵まれていると言えますが、スーパーやコンビニ等も、物流が滞っている影響もあって物資が不足気味で、一日も早い物流回復が望まれています。

    秋田は、昨日から部分的に空の便が回復してはいるものの、交通インフラの問題、余震の不安、停電の不安、燃料・物資の不安、福島原発の不安など、問題や不安が多く、関係者との話し合いの結果、このタイミングでの東京行きは見送る方が良いという結論に至りました。状況の目途が立ちましたら、あらためて東京で開催したいと思っています。

    東京をはじめ首都圏も、鉄道を中心に多くの影響が出ている様子をテレビ等で目にしています。都市部ならではの不便さや不安もあると思います。いま元気な方は、まずはお怪我などされませんように。

    アントニオ猪木じゃないですが『元気があれば何でも出来る!』
    本当に。本当に…。

    太平洋側を中心に、未だ行方不明の方が多い状況ですが、懸命な救出作業によって一人でも多くの方の命が救われることをお祈りしています。











やま と しずく L×7→U

  • 2010.11.06 Saturday
  • [ event ]
  •  
    2週間ほど経過してしいまいましたが、10月21日、東京秋葉原にある廃校をリノベーションしたアートスペース「3331 Arts Chiyoda」にてイベントを開催しました。このイベントは、大曲の花火で全国的に有名な秋田県大仙市、その旧南外村地区で、江戸末期の創業から今に至るまで、約140年に渡って酒造りを行っている秋田清酒株式会社さんからお話をいただき、私たちcasane・tsumuguが企画・コーディネートを担当させていただきました。1年前の帰郷後から私たちが取り組んでいる事業の1つである[首都圏への地域資源・地域文化の発信]の企画第一弾となりました。




    [ やま と しずく L×7→U ]
     〜大事なものは手の届くところにあった SAKEとFOODの物語〜


    「刈穂」「出羽鶴」で有名な秋田清酒さんが、近年、約140年前の創業者の気持ちに立ち返り、秋田から全国へ発信できる酒を造ろうと、長い酒造りの「伝統」と次代に支持される「革新」という相反するコンセプトを体現すべく生まれたのが「やまとしずく」という銘柄です。国内では極めて限られた範囲の流通に留め、これらの文化や想いを丁寧に伝えることに力を注いでいます。現在、海外ではヨーロッパに出荷していて、ワイン愛好家を中心に高い評価を得ています。パリだけでも約20店舗のレストランやお店で楽しめるそうです。




    「やまとしずく」は、原料の酒米作り・仕込み水・造り手などの全てが、蔵から半径10km圏内に存在し、酒蔵が米作りから醸造、販売まで全てに関わって丁寧に生み出されています。ヨーロッパで高い評価を得ている理由の1つとして、ワインで言われるフランス語の[terroir]テロワールの概念においても十分に説明可能である点もあるようです。

    私が最も興味深かったのは、このようにグローバルな視座でも展開する秋田清酒さんが、この[やまとしずく]に関しては、蔵から半径10km圏という超ローカルで行っているという点です。グローバルな視座と超ローカルというこの対比の中に、これからの時代のヒントが多分に隠れているんじゃないか。それらを紐解きながら、地方と都市をつなぐきっかけを作りたいと企画に反映させていきました。


    左から秋田清酒株式会社の吉川さん、佐々木さん


    当日は、やまとしずく全8種の他、刈穂・出羽鶴も含めた3銘柄それぞれの仕込み水を楽しむことも出来ました。全て地域の湧き水を使用しているのですが、それぞれ異なる場所から採取していて、それぞれが異なる特徴を持っていることも特出すべき点でした。「酒は8割が水」とは秋田清酒株式会社伊藤専務の言葉。同じ製法で作ったとしても水を替えるだけで異なるものになるだろうと言われています。酒造りにおける水の存在の大きさをあらためて知る機会となりました。

    この水に関連して、当日の料理も秋田の食材を使いたい、ローカルにこだわりたいと思い、秋田清酒さんの近くを流れる秋田の母なる大河「雄物川」の水系に紐付く食材をテーマとし、これを実現できるのはこの人達しかいないと、横手市十文字にある地産地消デリカテッセン[紅玉]さんにお願いしました。




    紅玉さんは普段から、地域の生産者の方々との関係性を強く意識されていて、まさに地域において顔の見える関係性の中で食材調達を行っています。また定期的に生産者とのマッチングの機会を設け、何をどれくらい作るかといった踏み込んだ部分まで話合い取り組んでいます。紅玉さんには無理を言って、やまとしずくに見られるグローバルと超ローカルの対比を料理でも表現して欲しい、超ローカルな食材をグローバルなメニューに仕立てて欲しいとお願いしたのですが、当日参加されたお客様から大好評の見事な料理の数々を提供していただきました。


    紅玉の高橋 紅さん
    紅玉の高橋紅さん

    紅玉の高橋 基さん
    紅玉の高橋基さん


    当日の会場である3331 Arts Chiyodaは、秋田県出身の中村政人さんが統括プロデューサーを務められていることもあり、乾杯の挨拶をお願いしました。


    3331 Arts Chiyoda 統括プロデューサー 中村政人さん


    中村さんは挨拶の中で、「自分が東京に出てきた頃は、アート系ということもあって秋田の話や地域について話合う場はなかった。こんな場所を作りたかったし、この場所を作って本当に良かった。」と仰っていて、地方から東京に出て、そしてまた地域を想い、戻った私にはグッとくるものがありました。


    奥から秋田清酒株式会社の吉川さん、伊藤専務、WE LOVE AKITAの藤田友明さん


    イベントは、ただお酒と料理を楽しむだけでなく、タイトルにある[L×7→U]、7つのLOCALITYを説明しながら、UNIVERSALITY[普遍的]な価値とは何かということを秋田清酒さんの取り組みを通して提起するトークを盛り込んで進めていきました。




    参加して下さったお客様は、20〜30代の若い世代の方々が多く、普段日本酒に接する機会が少ない方にも楽しんで欲しいという酒蔵の想いが伝わるイベントになったと思います。終盤は、やまとしずくを販売する特約店の会[やまと会]の会長である地元大仙市のアキモト酒店秋元さんによる「秋田酒屋唄」の熱唱で会場が一体となり、とても温かく秋田らしい雰囲気に包まれながら閉会を迎えました。






    ご参加いただいたみなさまには本当に心から感謝しています。また、このような機会を下さった秋田清酒株式会社の伊藤専務、社員のみなさん、そして私を伊藤専務にご紹介下さったアキモト酒店秋元さん、このような会場を作って下さった3331 Arts Chiyodaの中村さん、企画段階から協力してくれたZAC TOKYOの石山さん、松渕さん、そして当日の運営をサポートしてくれたWE LOVE AKITA藤田さん斉藤さん秋元さん武田さん、撮影をしてくれたozimoncameraの高橋さん、忙しい中わざわざ顔を出してくれたgreenz.jpYOSH、本当にありがとうございました。

    casane・tsumuguは、地域の素敵なモノ・ヒト・コトを丁寧に見つめ、ここにしかない普遍的な魅力を拾い上げ可視化させ、引き続き県内外に発信していきたいと思っています。






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