コミュニティ・パワーは ローカル[ 辺縁 ]からはじまる

  • 2012.04.15 Sunday
  • [ event ]

  • 北東北の秋田も、ここ数日でようやく春らしくなってきました。4月に入ってからも、雪が降ったり、例のない暴風雨に見舞われたりと、なんだかなぁーという気候がしばらく続いていましたが、その分、「湧き出る」という言葉が相応しい、溢れんばかりの勢いで一気に春めいていく様子は、生命の力強さを感じずにはいられません。

    そんな力強い春の勢いそのままに、この偉大な自然界のエネルギーをわたしたちの未来へ活かしていくための連続セミナーを開催します。


    オカネもコネもなくても、アキタの“人”からはじまる自然エネルギー勉強会
    第1回『コミュニティ・パワーはローカル[辺縁]からはじまる』


    コミュニティ・パワーという考え方が、いま自然エネルギーの世界で広がっています。小規模分散型の自然エネルギーを、地域の人々が協力しあって、地域に利益が落ちる事業として導入していく、という考え方です。それも、秋田と良く似た状況にある、農村などのローカル[辺縁]から生まれています。


    『ローカル[ 辺縁 ]』

    この共通点に、私たちのいまと未来に渡る「豊かさ」のヒントが見つかるのではないでしょうか?そんなコミュニティ・パワーについて、学び、話し合い、つながる場『Community Power Project Akita』をはじめます。「アキタの “人(コミュニティ)” から始まる自然エネルギー」を学び、話し合う場をつくり、コミュニティ・パワーを実践しているモデル地域の体験機会を提供します。まずは4月〜7月にかけて連続して勉強会を開催し、これをきっかけにコミュニティ・パワーについて学ぶプロジェクトを継続していきたいと考えています。どなたでもご参加いただけるプロジェクトです。ぜひご参加ください。


    |第1回セミナー概要|
    ◎日 時|4月21日[土]9:30〜12:00[開場|9:00]
         秋田市大町1−2−40 あくらフォー・スクエア内
         電話:018−883−4366
    ◎参加費|1,000円 / 1drink付 ※お菓子の持ち寄り大歓迎です。
    ◎定 員|50名
    ◎お申込・お問い合わせ|
    参加ご希望の方は、info@casane-tsumugu.jp[事務局:田宮|casane tsumugu]まで、ご氏名、Eメールアドレス、お住まいの市町村名(ワークショップの際に必要な情報です)をお知らせください。
    ※FACEBOOK イベントページ → コチラ

    ◎内 容|第一回テーマ「コミュニティ」
    レクチャー&ワークショップ
    『「コミュニティ・パワー」のはじめ方:自然エネルギーでマスマスつながるヒトとヒト』
     ◇コミュニティ・パワーの考え方について
     ◇海外の事例(サムソ島[デンマーク])、ダルデスハイム[ドイツ]、オンタリオ[カナダ]等
     ◇コミュニティ・パワーのつくり方 ほか

    ◎主 催|Community Power Project Akita[事務局|casane tsumugu]
    ◎共 催|認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]
    ◎協 力|JST 地域エネルギー・ファイナンス研究チーム

    ◎講師プロフィール|古屋 将太さん
    1982年静岡県生まれ。認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]研究員。デンマーク・オールボー大学大学院博士課程在籍中。専門は地域の自然エネルギーを軸とした環境エネルギー社会論。国内外の自然エネルギー政策や事例を調査・研究すると同時に、各地の地域主導型自然エネルギー事業開発の支援を行う。


    ◎今後の予定[5月〜7月]|もっとコミュニティ・パワーについて学ぼう
    上記第一回に続けて、コミュニティ・パワーを実現するために不可欠な最新知識を(オカネもコネもなくても)学べるセミナーを、国内各地にてコミュニティ・パワー推進の最前線で活躍中の講師をお招きし、連続開催していきます。第一回の「コミュニティ」に続けて、5月「政策」、6月「ビジネス」、7月「ファイナンス」と各回毎にテーマを設定。全4回を通して参加いただくと、コミュニティ・パワーとはなにか?から、私たちの地域でどうすれば実現できるのか?まで、体系的に知識を深めることができる内容になっています。随時ご案内していきますので、その都度お申込みください。

    第二回|5月26日[土]
    「政策」
     ◇事業計画を立てるうえで前提となる政策
     ◇国レベルの政策(最新動向も踏まえて)
     ◇地域レベルの政策(市区町村・都道府県)

    第三回|6月23日[土]
    「ビジネス」
     ◇代表的な自然エネルギー事業の仕組み
     ◇風力発電の例
     ◇バイオマスの例(わら・もみがらを使用した熱利用)

    第四回|7月21日[土]
    「ファイナンス」
     ◇事業を実現するための資金調達の選択肢
     ◇リスク/リターンに応じた組み合わせ
     ◇市民出資の仕組み

    ※いずれも会場は秋田市内の予定です。開催日と内容は現時点での予定です。
     詳細は後日お知らせいたします。


    ◎『Community Power Project Akita』立ち上げまでの経緯
    今年2月に、エネルギーについてそれほど詳しくない方でも、気軽に「自然エネルギーと地域の “人” のいい関係」の最新情報を学べる勉強会『マスマス 秋田のポテンシャルに気づいちゃう授業|オカネもコネもなくてもアキタの “人” から始まる自然エネルギー』を開催しました[講師:古屋将太さん|認定NPO法人環境エネルギー政策研究所[ISEP]、会場:レストランプラッツ秋田市大町、主催:アキタ朝大学、あきたまちなか大学]。まだ雪の降りしきる中、秋田市、男鹿市、大仙市、横手市、大潟村などから約50名もの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

    ※レクチャーの様子はこちらの動画でご覧いただけます。
    ▼第20回 アキタ朝大学 

    ▼要約
    秋田によく似ている状況(農業の経営状態が厳しくなる、若年層が都市部へ流出するなど)だったのに、自然エネルギーを上手に使って人々が幸せに暮らすようになった地域があります。

    その事例から学べることは、
    ◇地域に暮らす人が「わたしたち自身が主人公」になって、ポテンシャルあふれる自然エネルギーをどう使っていくかを、決め、運営しています。さまざまな方法が知的に蓄積されているので、地域同士でネットワークして経験や知見を分かちあうこともポイント。

    ◇もう一つ重要なのは、適切な政策が不可欠ということ。国レベルではもちろんのこと、特に、地方自治体レベルでの適切な政策の導入(例えば、州レベルでの固定価格買取制度など)が、先進的な取り組みとして注目されています。そのモデルが、次のローカル[辺縁]である他地域にも導入されていく、という広がり方をしています。

    ◇市民、NPO、事業者、行政など、コミュニティ・パワーを進めていくうえで、さまざまな関係者があり、それぞれ、使う言語も、役割や考え方も違うということを理解することが大事。お互いの理解を得ていくために、取り組みの全体像がわかる見取り図、「核」となる人と場、世界中のアイディアから学んでいくことが必要なようです。

    エネルギーのことは、これまで中央の大きな力が決めていました。エネルギーに限らず、私たちは「中央の大きなものが正しい、それに従っていればOK」という考え方に、生き方の照準を定めてきてしまったのかもしれません。「小規模地域分散型」とは、言葉を変えれば「地域の私たちが決める社会」なのではないでしょうか。自然エネルギーは、頬をなでる風、降り注ぐ陽射し、繁る木々や農作物、足下に湧き出る地熱などから生み出されます。少しずつでも勉強し、話し合い、自分たちの幸せな循環をつくっていく場がほしい。そんなわけで、『Community Power Project Akita』始めます。






竜の車座・問いの輪ワークショップ|Vol.1 冬〜春 編

  • 2012.03.21 Wednesday
  • [ event ]


  • 「自分たちの手で暮らしをおもしろくしたい!」
    北東北のここ秋田でも、そんな空気を感じることが多くなりました。
    この潮流を、さらに加速させるために、小さな作戦会議を開催します。

    竜の車座・問いの輪ワークショップ|Vol.1  冬〜春 編
    〜自分たちの手で暮らしをおもしろくする 秋田×東京の小さな作戦会議〜

    竜に見たてた縄に沿って床に座り、車座になって向き合いながら、
    「問いの輪」が連鎖していく、ちょっと変わったワークショップです。


    このイベントを主催する『8nos![ハチノス]』は、私たち casane tsumugu も関わっている緩やかなネットワーク。法人や団体ではなく、“緩やかなネットワーク”というところがポイントで、私たちは“ムーブメント”と呼んでいます。8nos!については、以前このブログ内でもご紹介させていただきましたが、「秋田県八郎湖流域から、“共感”を軸に地域内外のつながりをつくっていこう」と、八郎湖周辺の、それぞれの地域に誇りと危機感を持ち暮らす人々を中心に数名から始めました。

    かつて琵琶湖に次いで日本で2番目に大きな湖だった八郎湖。大規模干拓事業によって大潟村へと姿を変え、現在は米の一大生産地となっています。周辺には僅かに残存湖が残っていて(※僅かに、と言っても実際現地で見ると結構広いです)、残存湖の内側に大潟村、そしてぐるりと囲んで、潟上市、男鹿市、井川町、五城目町、八郎潟町、三種町と複数の自治体が接しています。湖に棲む竜「八郎太郎の伝説」「男鹿のなまはげ」など、秋田のディープな文化的ネイティブエッセンスがギュッとつまった地域でもあります。

    男鹿の寒風山や、五城目の森山に登ると、遠く地平線まで広がる日本海と共に、この八郎湖エリアを一眸することができます。当然、そこには自治体を分ける線など存在しません。8nos!は、地域のコモンズとも言える八郎湖を軸に、自治体の枠に捕らわれず、地域の大切な資産である自然と、自身で見ることは出来ないかもしれない未来を大切にしていきたいと思っています。


    今回のイベントでは、昔ながらの人・自然の「輪」、市民活動の「輪」、地域やビジネスの「輪」、子ども・大人・地域の「輪」など、たくさんの「輪」が生まれているこのような地域と、遠く離れた都会は、地域をまたいだ「輪」をどのように始め、互いに寄り添っていけるのか、などを参加者の皆さまとディスカッションする「問いの輪」の場にしたいと思っています。素敵なゲストの方をお招きする他、秋田からこの地域に関連するお土産や、同じくこの地域に関連するとっておきの日本酒などもご用意していますので、秋田に縁のある方も無い方も、ぜひご参加いただきたいと思います。


    |イベント概要|

    ◎日 時:3月24日[土]13:30〜16:30 ※13:00開場(予定)
    ◎会 場:原宿テラスhttp://harajukuterrace.com/
         東京都渋谷区千駄ヶ谷3−52−5 原宿ニュースカイアネックス601
        ※JR原宿駅 竹下口より徒歩6分
         東京メトロ副都心線 北参道駅2番出口より徒歩7分
    ◎定 員:20名 ※事前申込み制
    ◎参加費:2,000円[税込]/人
    ◎お申込み・お問い合わせ
    ※あと数名ご参加頂けます。お気軽にお問い合わせ下さい。
    ・E-mail → info@8nos.net
     参加者全員の氏名とお電話番号、E-mailアドレスをお知らせ下さい。
    ・Facebookイベントページ コチラ
    ◎主 催8nos! / 共 催:casane tsumugu


    ◎講師プロフィール
    飯島 博|Hiroshi IIJIMA
    NPO法人アサザ基金代表理事。1995年から湖と森と人を結ぶ霞ヶ浦再生事業「アサザプロジェクト」を開始。独自のアイデアで様々なビジネスモデルや事業を提案。それらは地域住民、学校、企業や行政、農林水産業を結ぶネットワーク事業、市民型公共事業と呼ばれている。全国各地で竜や河童、キジムナー、そして子どもたちと一緒に、社会の壁を溶かし、膜に変える取り組みを展開中。

    石川 紀行|Noriyuki ISHIKAWA
    NPO法人はちろうプロジェクト代表。草木谷を守る会代表。秋田県潟上市(旧・昭和町)の山田地域在住。八郎湖の上流で、20年間休耕地だった場所を、再び田んぼに戻し、なるべく農薬や化学肥料を使わずにお米を育てることで八郎湖の水質改善を目指す活動を、地元の小学生と共に始める。その後、酒米づくりも始め、地域の酒蔵の協力のもと、その酒米をつかった地酒「草木谷のしぶき」を販売する取り組みに発展している。「山があって緑があってほっとする。そんな風景を大切にして、今は都会で暮らす息子さんたちが『いつか帰ってきたい』と思うような故郷にしたい」と、山田集落内外の人々と共に活動中。






日本酒を飲みながら 明日のはなしをしようよ|Vol.00

  • 2012.01.23 Monday
  • [ event ]
  •  


    【あきたまちなか大学との緊急共同開催!】
    「聞いて語って マスマス あきたが好きになる授業」


    『日本酒を飲みながら明日のはなしをしようよ|Vol.00』
     “これからの秋田”をつくるための『問いかけ』って何だろう?


    昨年の夏に企画・コーディネート・PRを担当させていただいた「TOHOKU Sake Forum 2011」。
    秋田の“造る蔵元集団”「NEXT5」のみなさんの声がけによって東京秋葉原のアートスペース3331 Arts Chiyodaで東北6県から32の酒蔵および蔵元が集まり開催されたのですが、その日行われた数あるコンテンツの最後、「環境エネルギー政策研究所(ISEP)」所長の飯田哲也さん、12万人の読者を持つWebメディア「greenz.jp」発行人の鈴木菜央さん、そして秋田市の酒蔵「新政酒造」専務の佐藤祐輔さんの3人によるトークセッション『3.11後の環境・エネルギー、そして日本酒について』を経て感じていたことを、ぜひ秋田でもやりたいなと、ずっと思っていました。本イベントのタイトルは、このときからずっと温めていたものです。

    あきたまちなか大学」との共催による緊急開催ということもあり、実験的な意味も含めて今回は「Vol.00」としました。

    ゲストには、ソーシャルグッドを届けるWebメディアを運営するgreenz.jpの編集長、兼松佳宏さん[秋田県出身]をお迎えします。12万人の読者を持つgreenz.jp。今年1月10日に発売されたばかりのgreenz.jpから生まれたいま話題の書籍「ソーシャルデザイン」を題材に、ゲストのお話と、“これからの秋田” をみなさまと考える対話の場にしたいと思っています。

    少し遅めの時間帯からの開催ですが、様々な職業や世代の方々にご参加いただけたら嬉しく思います。日本酒を飲みながら、ゆるりと♪


    |イベント概要| ※時間配分等が変更となる可能性があります。予めご了承ください。

    ◎ゲスト:兼松 佳宏greenz.jp 編集長]
    ◎コーディネート:田宮 慎casane tsumugu 代表]
    ◎日 時:1月28日[土]20:00〜22:30 ※19:30 開場(予定)
    ◎会 場:Redhouse[秋田市中通2丁目1-22 2F]
    ※未成年者の飲酒は法律で禁じられています。
    ※飲酒運転は法律で禁じられています。公共交通機関をご利用ください。

    ※事前申込み制
    ◎定 員:20名[予定]
    ◎参加費:2,000円[税込]/人
        ※グリーンズ著「ソーシャルデザイン」1冊、「JUNGIN GLASS」秋田版1個 含む
    ※追加で飲みたい方は別途1ドリンク500円でご用意しています。
    ※別料金にてフードメニューもございます。

    ※ソーシャルデザイン → http://greenz.jp/socialdesign/
    ※JUNGIN GLASS PROJECT → http://www.junginglass.com/

    ◎構 成:20:00〜20:30 兼松氏 「自己紹介・greenz.jpについて」
         20:30〜21:00 兼松氏×田宮 「ソーシャルデザインって?」
         21:00〜22:00 参加者を交えた金魚鉢トーク
         22:00〜22:30 参加者交流

    ◎お申込み・お問い合わせ
    ・E-mail → info@cocolab.net
    ・E-mail → info@casane-tsumugu.jp
     ※E-mailでお申込みの際は、参加者全員のお名前とご連絡先をご記入ください。
    ・Facebookイベントページ → コチラ

    ◎後援:秋田経済新聞


    ◎講師プロフィール:
    兼松佳宏[Yoshihiro KANEMATSU] http://twitter.com/whynotnotice


    1979年秋田生まれの勉強家 兼 コンテンツディレクター。greenz.jp編集長。趣味は勉強すること、対話すること、プロトタイプすること。ひっくるめて「これからの◯◯」を創造すること。
    新卒のウェブデザイナーとして制作プロダクションに所属しながら、プロボノでのNPOのウェブサイト構築支援に関わる。アートディレクターとしてCSRコンサルティング企業に転職後、2006年フリーランスのクリエイティブディレクターとして独立。ウェブマガジン「greenz.jp」の立ち上げに関わる。2008年、株式会社ビオピオ設立し、取締役に就任(2011年に退任)。2010年12月よりgreenz.jp編集長。NPO法人グリーンズ(申請中)理事。著書に『ソーシャルデザインー社会をつくるグッドアイデア集』(グリーンズ編)など。






Life is beautiful.

  • 2012.01.12 Thursday
  • 日々の出来事


  • 人生はほんとうに美しい。

    新しい年をむかえ、ほんの少し前の昨年よりも、なぜだかそう思えています。


    優しく、ときに厳しい自然や、そこに棲まういきものたちに

    美しさを見いだし、涙したり、

    歌をうたい、踊り、音を奏でることの豊かさを

    たわいもない話に、目尻に皺を寄せ、肩をたたき、抱き合うことの豊かさを

    なぜだかとても感じています。


    北国の冬は、暗く厳しい。

    でも、だからこそ見えてくるものもあるんじゃないかな。


    おとぎの国のような銀色の世界

    降りつもった雪が描きだす美しい曲線

    ときどき顔を見せてくれる太陽のひかりのここちよさ

    そして、人のあたたかい心、温もり


    春になって、雪がとけたら、

    見えなくなったり、見えづらくなってしまう。

    そう思うと、なぜだかとてもせつない気持ちがあふれてきます。


    でも、春には春の、夏には夏の、秋には秋のそれがあって

    思えば、それらはどれも、無常な、刹那な豊かさの繰り返し。


    だからこそ、毎日がとても愛おしく

    そして、人生がとても美しく、思えるのかもしれません。


    なぜだかそう思えるのです。



    Life is so beautiful. 

    Having entered a new year, 
    I feel this way stronger than last year. 

    To find beauty in Mother Nature, 
    who is sometimes tender and other times harsh on us, 
    is a very fulfilling experience.

    Even in the smallest life she nurtures, 
    we pleasantly find beauty.

    To the abundance, 
    we drop tears, sing a song, dance, and hit the note. 

    To the abundance, 
    we exchange gracious smiles 
    with tender wrinkles in the corner of eyes, 
    a pat on the back, and a hug with each other.

    Winter in the the North is so dark and harsh. 
    Indeed, the harshness itself may open our eyes.

    The silvery landscape like in a fairy tale. 
    The curve lines drawn by the falling snow. 
    The warmth of the sunshines that we feel now and again. 

    More than anything else, 
    the heartwarming hospitality is nourished during the winter.

    We may overlook things when the spring arrives and snow melts. 
    This idea makes me deeply emotional. 
    I wonder why.

    But then I remember: 
    spring, summer, and fall - each has its own beauty 
    that only appears tentatively during the season.

    All the beauty last too short and constantly changes; 
    however, the cycle repeats and show us what is “plentiful”. 

    That must be the very reason 
    why life seems so beautiful. 

    I somehow have this feeling stronger than ever now.






はじまり はじまり。

  • 2012.01.01 Sunday
  • 日々の出来事

  • あけましておめでとうございます。今年は年男ということもあり、また昨年の大震災を経験したこともあって、これまで以上に大切に、丁寧に、この一年を過ごしていきたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

    事後報告ではありますが、年の瀬にひっそりこっそり、casane tsumuguの新しいWebsite[casane hito tsumugu mono]を公開しました。掲載情報も少なく、まだ試運転を兼ねたプレオープンという状況ではありますが、まずはご覧いただけたら嬉しく思います。Websiteの製作は、「秋田のために何かしたい」という想いのもと、秋田県出身(または秋田に縁のある)で主に首都圏在住の若者たちが東京で立ち上げ活動する団体「WE LOVE AKITA」代表の簾内さん(@sunouchi)にお願いしました。私たちからのたくさんのわがままな要望や無理難題にも応えていただき、本当に感謝しています。簾内さんは、昨年12月に渋谷にオープンしたばかりの、いま東京で注目される場所のひとつ、クリエーターのためのコワーキングスペース「co-ba」のWebsiteも手がけられています。また、Website製作の過程では、こちらも秋田出身で東京原宿を拠点に活動する土田さん(@syoteppachi)にも何度も相談に乗ってもらいました。故郷秋田を想いながら東京で活躍する20代の彼らの存在なくして、casane tsumuguは存在し得ない、と言っても過言ではありません。

    今後、少しずつ試行錯誤を重ねながら、秋田〜北東北を軸に、「森」「食」「人」にまつわる情報を定期的にお届けしていきたいと思っています。また、掲載情報に関連する商品等をご購入できるような体制も順次整えて参りますので、しばしの間、楽しみにお待ちいただけたら嬉しく思います。



    記念すべき一本目の記事は、一昨年から『森|木』をテーマに、一緒にプロダクト開発を行っている 湊哲一さん@minatofurniture]です。湊さんは現在、横浜市青葉区寺家に仲間の作家と共同で工房を構え、釘などを使わない伝統的な工法をベースにした無垢材メインの家具づくりを行っています。湊さんは、かつて林業で一時代を築いた街「秋田県能代市」の出身。能代市には、現在でも多くの木材関係の企業があり、県立大学の木材高度加工研究所などもあります。そんな街で生まれ育った湊さんが、どのような経緯で今に至ったのか、いまどんな想いで家具づくりをはじめとする様々なプロジェクトに取り組んでいるのかを、インタビュー形式で全三回に渡ってお届けします。


    ここにあるいつもの暮らし
    北東北からお届けする 古くて新しい未来のおはなし


    はじまり はじまり。



    ※Websiteオープンに伴い、当ブログタイトルを「blog|casane hito tsumugu mono」に変更いたしました。こちらも引き続き更新して参りますので、よろしくお願いいたします。






北秋田市 × ゼロダテ 交流会

  • 2011.12.27 Tuesday
  • [ event ]

  • 大晦日前日という皆さま何かとお忙しい日ではありますが、秋田県北秋田市にて[北秋田市 × ゼロダテ 交流会]を開催します。今年2月に開催された[能代 × ゼロダテ]では、地元能代にゆかりのある方をはじめ、能代市外、秋田県外からもたくさんの方々にご参加いただきました。今回も地元北秋田市を中心に、たくさんの方にご参加いただけることを願っています。

    地元北秋田市外からは、ゼロダテメンバーはじめ、東京で「秋田のために何かしたい」と様々な活動を行っている WE LOVE AKITA のメンバーも参加予定です。わたしも参加させていただきます。
     

    平成の大合併によって多くの町や村の名称が影に隠れてしまいました。地域の歴史や文化に由来する多くの大切な土地の名前を、無味乾燥な新行政区域名称が覆ってしまいました。この北秋田市という名称も、まさにそう。

    平成17年3月の合併以前、ここは鷹巣町、合川町、森吉町、阿仁町という4つの町でした。山間部の多いこれらの地域には、各地域毎に番楽や獅子踊りをはじめとする固有の文化資産が今も数多く存在しています。また、阿仁地区には根子集落、打当集落、比立内集落に代表される狩猟を生業として暮らす狩人「マタギ」の集落がいくつも存在していました。戦前までは数百人のマタギが暮らしていたと言います。まだ100年も経っていない現実に驚きを隠せません。

    全国的にも名が知られている阿仁マタギには、伝説的な名人の話がいくつも伝えられているそうです。幕末から明治初期に活躍した「重ね撃ち竹五郎」、どんな獲物も一発で倒した「一発佐市」、足がべらぼうに速い「疾風の長十郎」、クマと格闘した「背負い投げ西松」など。[※参考:孤高の民・マタギ

    また、厳しい自然環境の中で暮らし、狩猟という一歩間違えば死につながる危険と常に隣り合わせだった彼らには、独自の山神信仰、アニミズムの思想があったといいます。

    「意外だったのは、彼らの生活が徹底した自然保護思想で貫かれていたことだ。獲物を山の神の恵みとして感謝し、必要以上に乱獲せず、祈りとタブーで己を律してきたマタギ習俗の中に、奥羽山脈の厳しい自然と闘いながら先祖代々培った生活の知恵の凝集を見ることができた。」
    [※「最後の狩人たち」無明舎出版|長田雅彦著より]

    これらマタギ関連だけでも、いかにこの地域が独自の地域資産を持っているのかがよくわかるかと思います。地域で当たり前のように行われていること、当たり前のように語り継がれている話や思想も、外からの眼も含めて、あらためて読み解いてみることで、また違った側面やより深い部分が見えてくるかもしれません。地域にゆかりのある方も無い方も、年末年始に一時帰省している方も、ぜひご参加いただきたいと思います。一方的な講演会のような場ではなく、参加型の場です。日頃から思っていることや、思っているけど地元の中ではなかなか言えないことなど、参加した皆さんでこの機に共有・議論できたら、有意義な時間になるのではないかと思います。では、当日会場でお会いしましょう。


    日 時:2011年12月30日[金]
    会 場:バガボンド[秋田県北秋田市材木町7-35 JR鷹ノ巣駅前]

    ①14:00〜17:30 交流会[参加料:500円/人(コーヒー・ソフトドリンク)※高校生無料]
     ゼロダテの活動紹介や自己紹介など。地域の課題ややってみたいことなどディスカッション。

    ②18:00〜19:30 夕食[鷹ノ巣駅前商店街周辺|参加料:各自]

    ③20:00〜22:00 キタアキタ生放送[参加料:2,000円/人(お酒・おつまみ)]
     北秋田のエンターテイメントを配信する手作りUSTREAM放送局。

    お申込:12月28日までに[お名前][人数][①②③どれに参加か]を下記へご連絡ください。

    ゼロダテアートセンター[ZAC]
    E-mail kitaakita@zero-date.org / TEL 050-3332-3819
    〒017-0841 秋田県大館市字大町9






琴川のすげ笠|男鹿市五里合

  • 2011.11.10 Thursday
  • つむぐ もの

  • 先週、男鹿市五里合の琴川に行ってきました。以前ご紹介した珈音の佐藤さんのところへ。佐藤さんは今年度秋田県が公募していた「秋田型コミュニティビジネス起業支援事業」に、以前から活動している『琴川のすげ笠』で応募し、この夏に採択されました。この地域で、人の手を介して伝わってきた技術であり文化であり地域固有の資産でもある『琴川のすげ笠』を次世代へ継承すべく、地域の人たちや仲間と共に活動しています。



    上記支援事業の採択団体(全9団体)の支援を主業務とする県からの委託業務を、秋田県内の民間企業やNPO法人、社会活動団体など様々な立場のメンバーで構成される組織「CBネットワークあきた」が受託していて、メンバーの一人であるわたしは、『琴川のすげ笠』を含む4団体のサポートを担当しています。そんなこともあって、佐藤さんとは定期的に連絡を取り合い、事業の進捗状況や課題などをシェアしてきました。

    佐藤さんたちの今年度の目標の一つが、すげ笠づくりに必要な「すげ」の栽培に着手すること。「すげ」はこの地域に自生しているものの、すげ笠をつくり、販売していく、また定期的に琴川すげ笠伝承塾や出前講座などを行っていくためには、安定した量と質を担保しなくてはなりません。そこで、この地域の大きな課題の一つでもある耕作放棄地を水田として再生させ、自生している「すげ」をそこに移植しようと計画を立て準備してきました。この日はちょうどその実行日ということでお邪魔しました。


    写真の下の方に写っている稲のようなものが「すげ」です。ここ琴川では水田のまわりの湿地帯などに多く自生しています。自生しているということは、当然のことながら肥料も農薬も必要ありません。そんなこともあって、佐藤さんから「土や微生物を含む生き物の力を出来るだけ活かして栽培したい」という要望を聞いていたので、この日、同世代の友人であり尊敬する農家『Farm Garden 黄昏』の菊地晃生さんをお連れして、助言や指導、さらには作業まで手伝っていただきました(いただいてしまいました…、菊地くんありがとう)。

    菊地さんは、秋田市と男鹿市の間にある潟上市飯田川というところで「不耕起移植栽培による無農薬・無化学肥料の稲づくり」を実践している若手専業農家で、3年前に秋田に戻り農業を始めました。以前は北海道の設計事務所で都市公園計画やランドスケープデザインに携わっていた経歴の持ち主でもあります。


    写真手前(右)が佐藤さん、奥(左)が菊地さん。新たに「すげ」を植える場所から車で5分ほど行ったところに、緩やかな谷間があって、そこにもかつて水田だったたくさんの耕作放棄地があります。山と平地の境に沿うように、森から湧き出たままの、一切生活用水の混じっていない自然の水が緩やかに流れていて、大量の「すげ」が気持ちよさそうに自生しています。移植するための「すげ」はここから採取します。しかしながら、ご覧の通り、これが大変な作業でした。


    「移植」するには根を残して採取する必要があり、稲刈りのように鎌でバサバサというわけにはいきません。結構しっかり根も張っているうえ、写真のように長いままだと植える際に邪魔になってしまうため、ある程度短く刈りながら根は残すという手間のかかる作業を地道に繰り返します。この日集まってくれていた仲間は佐藤さんを含めて男性5名でしたが、日頃から農作業に携わってる人がいないということもあり、だいぶ苦戦している様子でした。菊地さんが、到着してから少し手伝ってくれましたが、やはり手際の良さは違いますね。笑

    森から湧き出た天然の水が緩やかに流れていました。

    オニヤンマと思われるヤゴ(幼虫)を発見。その他にも生き物たちがたくさん。


    「すげ」の採取を午前中で終え、佐藤さんのご自宅で昼ご飯を食べながら、休憩兼作戦会議。佐藤さんのご家族がつくってくれた料理がとても美味しくて、11月にしては暖かい日差しを浴びながら、みんなで地べたに座って食べた昼ご飯は、何とも言えない格別なものでした。


    充実した昼食の時間を過ごして、午後からはいよいよ「すげ」植え。つい先日まで耕作放棄地だった移植場所へと軽トラを連ねてみんなで移動。あたり一面が耕作放棄地という現実に直面しながら、写真のような道なき道を分け入っていきます。


    舗装された道路から軽トラで1分ほど入った先からは、歩いて進むことしかできません。午前中に採取した「すげ」をみんなで運びながら、耕作放棄地に生えた背の高い雑草の間をぬって進むことさらに1分。雑草を刈り取り、土を耕し、水を引き入れた場所が現れます。

    午前中に採取した「すげ」。植えやすいように短く刈り取ってあります。

    束になっているものを株分けしながら、ひとつひとつ手で植えていきます。

    一番左、小さく見えるのが菊地さん。さすがプロは早い。


    ここ秋田では秋に田植えをすることはありません。ましてや稲刈り後のこの時期に田植えをするのは、農家の菊地さんも含めてみんな初めてのことでしたが、秋の田植えも良いものですね。暖かいとはいえ、11月ですから気温は15度前後。それでもみんな心地よい汗を流しながら、すげ植えは順調に進みました。


    そこかしこに自生している「すげ」ですが、昔はすげ笠づくりのために、このように栽培していたそうです。今回もそのノウハウを地元の長老(と佐藤さんたちは呼んでいました。笑)やその世代の方々に聞きながら、準備を進めてきたとのことですが、さすがにみなさん高齢で、現場まで来て指導したり手伝ったりするのは難しいのだとか。順調に育てば、来年の7月か8月には刈り取れる予定ですが、1年目の田からは良い「すげ」が育ちにくいという話もあり、その時になってみないとわからない部分も多いのが、自然を相手にすることの難しいところです。


    「すげ」を採取した場所も、新たに植えた場所も、山から湧き出た水がそのまま流れてくる素晴らしい環境。ただ、これまで、そして現在も行政が進めているような機械化を前提とした農業にとっては、いずれも不便な場所。高齢化の問題もあいまって、こういう場所から耕作放棄地になっていくのが現状です。「良い水がある、美味しいお米をつくれる場所から、こうなっていってしまうんだね。」この日、菊地さんと話したこの言葉が、チクチクした感覚と共に、いまも頭と胸を行き来しています。

    ただ、ここには希望がある。佐藤さんたちはそう思わせてくれます。いまは決して多くはないけど、一緒に汗を流してくれる仲間がいて、そして自然というかけがえのない資産がある。一帯が耕作放棄地になっているということは、一帯を新たにやり直すことが出来るということ。この日の作業を終えたみんなが、きっとそんなポジティブな気持ちだったと思います。


    作業を終えたあと、みんなで記念に写真を撮りました。我ながらとても素敵な写真が撮れたと思っています。右から順に、今年9月から地域おこし協力隊としてこの琴川地区にきている柴田さん(もうすっかり馴染んでいます。笑)、このプロジェクトの中心人物である佐藤毅さん、「不耕起移植栽培による無農薬・無化学肥料の稲づくり」を実践している農家『Farm Garden 黄昏』の菊地晃生さん、ここ琴川集落の(同じく)佐藤さん、一番左が大潟村出身の画家で有機農家の父を持つ相馬大作さん。午前中の「すげ」の採取を手伝ってくれていた男鹿市在住の松橋さんは、昼にいったん抜けられて、戻って合流したのはなんと撮影の数分後・・・。松橋さんはこの前日も「すげ」の採取を手伝っていたり、琴川すげ笠伝承塾の開催にも欠かせない、プロジェクトの中心人物の一人です。(やっぱり後日別撮りして、写真右上に入れないとですね…笑)

    琴川のすげ笠については、また経過などお知らせしていきたいと思っています。ぜひぜひお楽しみに。そしてすげ笠が出来たときには、応援の意味も込めてぜひお求めいただけたら嬉しいです。

    見て下さい。このみんなの表情。何も説明はいりませんよね。笑








旬|Food in season

  • 2011.11.04 Friday
  • つむぐ もの

  • 東京から秋田に生活の拠点を移して、早いもので丸2年が経ちました。地元ではあるものの、『地域』というものに、これほどまでに向き合ってこの地で暮らしたことはありませんでした。2年を経て、あらためて感じるのは、この地域の四季の美しさというか、豊かさとでも言うべき鮮やかに変化する四季折々の表情。こういう環境で暮らしていると、とても身近に、むしろ自然に『旬』というものを感じることができます。

    私たちは今年の夏から、メルマガをベースに、本当に少しずつですが、この『秋田の旬』のお裾分けを始めました。ありがたいことに、お客さまからは大変うれしい声をたくさんいただいています。生産者さん自らのお墨付きの旬の食材は、それはそれはもう、明らかに味が違います。来年も継続していきたいと思っていますので、味覚の記憶に呼び起こされるように、その季節を思い出して、ぜひ楽しみにお待ちください。


    9月の初めから10月末までの2ヶ月間、わたしたちに『旬』をお裾分けして下さったのが、男鹿市五里合の梨農家、渡部さんご夫妻。この渡部さんご夫妻が丁寧に丁寧に育てた3種類の梨を、それぞれの旬にそってお届けしました。写真はすべて、9月中旬にうかがったときに撮った「幸水」。収穫全盛期だったので、どれもパンパンに大きくて、とてもキレイ。

    男鹿市五里合は「中石(ちゅういし)」という地区が梨の産地として有名なのですが、渡部さんが梨を栽培しているのは、そのすぐ隣の三本松というところ。品種ごとにいくつかの場所で栽培されていて、小さい木を含めると全部で2町歩、主に収穫しているのは約1.5町歩ほどだそうです。
    (※1町=9917㎡ / 約1ヘクタール)


    渡部さんは、この地で梨農家を始めて30年。現在栽培しているのは、メルマガでもご紹介した「幸水」「豊水」「南水」の主に3品種。昔に比べて梨の市場価格は、ずいぶんと下がってしまったそうです。現在、収穫の約7割を市場(JA)へ、約3割を直接お客さまに販売しているのですが、これを5:5くらいにしていきたいと渡部さんは仰っていました。

    経営的な理由も勿論ありますが、一番の理由は、直接お客さまにお届けする方が、美味しい梨を届けられるから。私たちのメルマガでご紹介している旬の食材は、そんな生産者さんの想いもこもっています。普段わたしたちがお店で目にする果物は、流通の都合(店頭に並ぶまでに日数がかかるため)により、充分に熟す前に収穫されたものがほとんどです。


    渡部さんは、初めてお伺いしたとき、こんなお話をされていました。

    「市場はよぉ、棚持ちいぐするためによぉ(店頭で長い期間並べられるように)、
     青もぎしてけれ(熟す前に収穫してくれ)って言うどうもよぉ(言うけれども)、
     そのくせ梨がめぐねぇどが(美味しくないとか)言うんだよなぁ。」

    「あだりめだって!(当たり前だって)
     不味いど思うよぉ。もいだ時点で糖度は止まるんだもの。」

    「直接送るのは、糖度も必ず測って完熟ギリギリまで熟したのだがら、
     自信あるよ!不味いわげねぇんだよ。」



    自分が育てている食べ物が一番美味しいタイミングを、生産者さんたちは知っています。ということは、生産者さんに完熟の頃を選んで収穫してもらい、すぐに届けてもらえれば、それはもう一般に広く流通しているものとの違いは容易に想像できますよね。



    上の写真は、育てた梨を我が子のように大事に箱詰めする奥様の幸子さん。とっても明るくてチャーミングな方なのですが、同じくらいシャイでカメラの方は向いてくれません…。笑

    こうして丁寧に食べ物を育てている方がいることを、その人の人柄も含めて身近に感じると、私自身それを一番美味しくいただける方法で食べたい、そう思うと同時に、一人でも多くの方に、同じように、一番美味しい状態で食べてもらいたいと、強く思うようになりました。

    TPPの議論も未だ続いているわけですが、結局、選ぶのは私たち消費者です。遠い国から運ばれてくるということは、どういうことなのか、何となくはご理解いただけたんじゃないかなと思います。どちらが良いとか悪いとか、そういうことではありません。私たちが選んだものが、私たちのところに届くだけ。美味しいものを食べたいなと思ったら、難しい話じゃないですよね。



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北限の無花果|秋田県にかほ市大竹

  • 2011.09.13 Tuesday
  • つむぐ もの


  • 秋田と山形の県境、標高2,236Mの鳥海山の麓、海と山に挟まれた自然豊かな地域、秋田県にかほ市
    ここに秋田県の無花果[イチジク]の約9割を生産している地域があると聞き、「9割」ということにも驚いたのですが「それだけの無花果を栽培している」ということの想像がつかず、訪れずにはいられませんでした。



    海沿いの国道から、鳥海山麓のなだらかな傾斜地に広がる田畑を横目に車で走ること約15分。重厚な瓦屋根の風情ある民家が建ち並ぶ集落が突如現れる。ここが秋田が誇る無花果の産地[にかほ市大竹]。

    この地で代々、地酒屋と無花果の加工品生産を行っている佐藤勘六商店の四代目、佐藤玲さんと、玲さん主催の日本酒の会でお会いしたのがそもそもの始まりでした。



    秋田の蔵を中心に、玲さん自身が実際に足を運び吟味した、こだわりの地酒を取り揃えている店舗。県内でもなかなか手に入らない稀少な銘柄も少なくありません。入口に掛けられた暖簾には「地酒」と共に「いちじく甘露煮」の文字。気になりますよね(笑)。

    穏やかな人柄、柔らかい語り口からは想像がつきづらいのですが、玲さんの内面はいつも熱く使命感に燃えていて、その熱い気持ちに共感する同士やファンもたくさん。今年の春には、秋田が誇る“造る蔵元集団「NEXT5」”の一人、新政酒造専務の佐藤祐輔さんに刺激され(焚き付けられ?)、県内の酒販店に呼びかけて若手酒販店集団 “ 酒和从[しゅわっと]”を結成。6月には初開催ながら多くの人で賑わう新しいスタイルの屋外日本酒イベントを成功させました。私自身、玲さんの行動力とアイデアの豊富さに日頃からたくさんの刺激をもらっています。

    “ 酒和从[しゅわっと]”でのイベントの際に玲さんが作った宣伝用の手描きPOPがこちら。



    溢れ出る熱い想いで、内容は半分以上意味不明ですが(玲さんごめんなさい)「熱さ」はビシビシ伝わってきます(笑)。私は、あっという間にそんな玲さんの虜になってしまったのですが、ご本人はこんな感じでいつも冷静。しかし、この内側にはマグマがグツグツと煮えたぎっているわけです。


    日本酒が縁で知り合ったわけですが、お会いすればいつも話題はいつの間にか無花果の話に。農家の高齢化、従事者の減少。これは無花果栽培も状況は同じようです。この地域を愛する気持ちを「無花果」を触媒にして、県内外へ「にかほ・大竹」という地名と一緒に届けたいと奮闘する勘六商店さん、玲さんの想いは、私たち casane tsumugu の取り組みととても近いものがあります。そんな話をするうちに「じゃあ一緒に何かやってみようか」ということになりました。


    勘六商店さんの主力商品「いちじくの甘露煮」の加工所。初めてお邪魔した7月の初めは、まだ稼働していない状態でしたが、長年使い込まれた一つ一つのモノや道具が、窓から差し込む光に照らされて、とても素敵な佇まいでそこにありました。


    現役の竈。使い込まれた道具は、ひび割れや煮汁が吹き溢れた跡さえも、美しく感じられます。



    店舗に隣接する加工所を一通り案内していただいた後、近くの無花果栽培地を見せていただきました。一面が無花果の初めて見る不思議な風景。


    これからどんどん実をつけていきます。収穫時期は9月下旬〜10月初旬までの約2週間。実が色付き、熟していくほど、鳥や動物たちの恰好のご馳走になっていきます。収穫時期が近づくにつれ、生産者の方々の緊張感は日に日に高まっていくことでしょう。


    これだけ多くの無花果の木を見る機会は、普段の生活の中ではありえないことで、見たことのないこの光景に、どこか不思議な世界へ来たような感覚さえ覚えました。それでもここは地域で栽培している中のごく一部というのですから驚きです。


    無花果の木の栽培方法は、生産者さんによってそれぞれ異なるようで、上の写真の木は剪定によって地面に沿うようにとても低く育てられています。また、幹が白くなっているのがわかるかと思いますが、本来の幹の色は白くはありません。無花果の一番の天敵はカミキリ虫で、幹の中に入り込んで木を枯らしてしまうのだそです。それを防ぐために、カミキリ虫が嫌うと言われている白色の塗料を幹の表面部分にだけ塗っているとのこと。

    基本的に無花果栽培に農薬は使わないそうですが、この幹の部分に塗布する白い塗料にだけは、防虫剤を混ぜているのだそうです。あくまで幹の表面部分にだけで、同様のものを散布したりするようなことはないそうです。生産者さんによっては、この幹を白く塗ることをしていない方もたくさんいます。



    それでもカミキリ虫に食われてしまったり、実がつきづらくなるなどの理由で、だいたい10年くらいで無花果の木は役目を終えてしまうのだとか。そしてまた新たな木を育てる。その繰り返し。自然やたくさんの生き物たちの中で無花果は育てられています。



    このようにして手間暇かけて育てられた、間もなく収穫時期を迎える『にかほ市大竹の無花果』は、通称『北限の無花果』とも呼ばれています。また、この地域で栽培されている無花果はホワイトゼノアという品種で、西日本などで多く生産され、一般的に流通している大ぶりな品種(ドーフィン)よりも、小ぶりで糖度が高いのが特徴です。

    この『北限の無花果』を、今回特別に勘六商店さんからお分けいただきました。短い期間での数量限定になりますが、casane tsumugu でもご注文を受け付けています。先行して私たちのメルマガでお知らせしたところ、早速お問い合わせをいただいてます。


    フレッシュな無花果は鮮度が落ちやすく、完熟したものとなれば尚更です。そのため、完熟のものが店頭に並ぶことはまずありません。それを今回は特別に、そのままガブッといけるほど柔らかくなるまで生産者さんが見極めて摘み取ったものを産地から直送クール便でお届けします。

    下の写真のように、贈答用いちごにも使われる実がぶつかりあわないパッケージに一粒ずつ大切に箱詰めしてお送りします。この時期、まさに一瞬しか味わえない柔らかな食感をお楽しみいただきたいと思います。

    【北限の無花果・完熟】
    [価格]1,260円(税込・送料別)/12粒入り(約500g)
    [数量]先着10箱
    [発送]9月25日頃〜10月5日まで
    [送料]目安として、東京関東圏で660円(クール便)

    ※大変申し訳ございませんが、商品の鮮度保持のため、翌日までにお届けができる地域へのみの発送とさせていただきます。〈対象地域〉北海道(道北部を除く)、東北、関東、信越、東海、北陸

    ※収穫量は天候により左右されるため、お届け日のご指定はお受けできません。
     あらかじめご了承ください。



    それと、勘六商店さんが実際に加工品を作られる際に使用するものと同じ、新鮮な加工用の無花果もご用意していただきました。ご自宅で甘露煮を作られる方、ジャムやスイーツを作られる方にはこちらがオススメです。

    【北限の無花果・加工用】
    [価格]2,520円(税込・送料別)/約2kg
    [数量]先着5箱
    [発送]9月25日頃〜10月5日まで
    [送料]目安として、東京関東圏で660円(クール便)

    ※大変申し訳ございませんが、商品の鮮度保持のため、翌日までにお届けができる地域へのみの発送とさせていただきます。〈対象地域〉北海道(道北部を除く)、東北、関東、信越、東海、北陸

    ※収穫量は天候により左右されるため、お届け日のご指定はお受けできません。
     あらかじめご了承ください。



    ご注文は「お名前」「お届け先ご住所」「電話番号」「ご希望の商品と個数」を、info@casane-tsumugu.jp までEメールでお送りください。数量限定につき、なくなり次第終了となります。あらかじめご了承ください。

    ご注文受付後、内容のご確認とお支払い方法などについて、こちらからご連絡させていただきます。
    1年でわずか2週間しかない超期間限定のこの機会を、季節の旬を、ぜひお楽しみください!






GOOD DESIGN EXPO 2011 Report part.2

  • 2011.09.11 Sunday
  • つむぐ もの

  • 前回のエントリに続き、8/26〜28に東京お台場ビッグサイトで開催された「GOOD DESIGN EXPO 2011」に出展した際の様子をレポートしたいと思います。

    2日目となる8/27は、午後からArea Aid Design Project関連のトークイベントが開催されました。

    第一部[15:00〜]は『これからもっと東北 〜 デザインとものづくりの大地へようこそ』と題し、NPOクリエイティブクラスター理事の岡田智博[ @OKADATOMOHIRO ]氏をモデレーターに迎え、東北6県および茨城県からそれぞれ、計7名によるリレープレゼンテーションが行われました。それぞれの企業が、デザイナーが、どんな想いで日々活動しているのかを、日頃の取り組みを例にあげながらお話してくださいました。

    単にデザインする、カタチにする、商品化する、ということだけでなく、そこに至るまでの人と人とのつながりや、意見の対立・激論の様子、またそれら意見をぶつけ合うことの大切さ、そして地域で活動のベースをつくるための地道な努力の様子など、「地域」とつながりながらものづくりに取り組む現場の、生々しくも貴重なお話を聞くことができました。

    また、3.11を機に、多くのデザイナーやクリエイターたちが『デザインとは何なのか?デザインで何ができるのか?』という現実と対峙し、その結果として『とても身近な人や場所などを見つめ直している』様子もうかがい知ることができました。

    ※秋田県大館市から伝統工芸「大館曲げわっぱ」柴田慶信商店代表取締役の柴田昌正さん

    ※岩手県からは国内漆の一大産地、浄法寺漆産業代表の松沢卓生さん



    岩手県二戸市の浄法寺という地域では、国産漆の約8割を生産しています。しかし、一方で国内で消費されている漆の約99%が中国をはじめとする外国産漆で、国産はわずか1%程度なのだそうです。そこにはもちろん価格の問題もあります。しかしながら国産漆は、日光東照宮など国宝や重要文化財の修復には欠かせない存在。いまやそれらに漆を安定供給できるのは、ここ浄法寺しかなく、これを守り伝えていくためにも、100gでも国産漆を使っていただきたいのだと松沢さんは仰っていました。北東北でプロダクトを生み出していく者として、近い将来使っていきたい、使わなくてはならない重要な素材なのだと、お話を聞きながら心に刻みました。


    ※左から、岡田さん、立木さん、五十嵐さん、柿崎さん

    第二部は、『旅したくなる・触れたくなる・・・デザインでクリエイティブしつづける新たな東北の魅力 〜 各地のクリエイティブハブから』と題し、引き続き岡田智博[ @OKADATOMOHIRO ]氏をモデレーターに、青森から「tecoLLC」代表の立木祥一郎さん、秋田から「あきた産業デザイン支援センター」センター長兼秋田公立美術工芸短期大学教授の五十嵐潤さん、宮城から仙台市のクリエイターらが多数入居するシェアオフィス「TRUNK」インキュベーションマネージャの柿崎慎也さんの3名を迎え、それぞれの取り組みを交えたトークセッションが行われました。

    個人的にもその活動に常に注目している青森の「tecoLLC」。代表の立木さんには、いつも刺激と多くの気づきをもらっています。特に今回は、グッドデザイン賞の二次審査対象にもなっている「王余魚沢俱楽部」のプロジェクトのお話の中に、東北、とりわけ北東北で、大切にしていかなくてはならないのではと思うこと、意識して取り組まなくてはということのヒントが数多く散りばめられていたように思います。

    「王余魚沢」という聞き慣れない、読めない(笑)地名にまつわる諸説ある言われや伝説は、このプロジェクトおよび場所の魅力をカタチづくるうえでの核になっています。私たちがいつも暮らしている地域・土地には、それぞれに歴史や伝説、民話の類のようなウソともホントとも言い切れないような話がたくさんあるものですが、そこで日々暮らす人たちにとっては、あまりに当たり前すぎて、日頃は意識の外に置いたままにしてしまっているのがほとんどではないでしょうか。

    北東北には、アイヌ語が語源とされる数多くの地名が残っています。古の縄文の気配が感じられる場所や民話、伝説も数多くいまに残っています。そういったものの一つ一つを、地域の人たちが丁寧に拾い上げ、伝えていくことの大切さ、重要さを、あらためて気づかせていただきました。



    日頃、同じ秋田にいながらも、お会いしたことがなかった五十嵐さんにもお会いすることができ、またトーク終了後には、直接お話することもできました。五十嵐さんがセンター長を務められている「あきた産業デザイン支援センター」が今年の春にできるまでの過去約15年間、秋田県は産業振興における「デザイン」を切り捨て、置き去りにしてきてしまったこと、それが県内のものづくりに与えてきた影響、しかしそれが今年また動き始めたことによるポジティブなお話など、近年の秋田県の動きをうかがい知ることができました。



    3日目の最終日、8/28は日曜日ということもあって、業界関係者ではない一般の方と思われる多くの来場者で、午前中から会場はあっという間に埋め尽くされました。

    会期中、たくさんの方が会場まで訪ねてきてくださったことを本当に嬉しく思います。「トラ男」プロデューサーの武田くん、「green drinks 吉祥寺」オーガナイザーのnumakoさん、「Souvenir Project」を運営している小池田さんご夫妻、「あきたのかお」を運営している金谷さん、会えなかったけど「WE LOVE AKITA」代表の簾内くん、他にも素敵な出会いや再会がたくさんありました。「あきたのかお」の金谷さんは、最終日の午前中に会いに来てくれて、当日の午後には記事をUPしてくれていたのには驚きました(笑)。本当に感謝しています。ありがとうございます。



    私たちが出展した「新月伐採材のフォトフレーム」と「wappa clock」ですが、現在新月伐採材のフォトフレームのみご購入いただけます。価格は5,800円[税込/送料別]です。1点1点手作業で丁寧に仕上げているため、ご注文をいただいてから2週間〜約1ヶ月でのお届けとなります。info@casane-tsumugu.jpまで、お気軽にお問い合わせください。お祝いの引き出物やプレゼントなどでの、まとまった数量のご注文にも対応させていただいております。


    wappa clock」は年度内販売開始を目標に進めています。もうしばらくお待ち願います。販売に向けたプロジェクトの進行の様子は、近くオープン予定のcasane tsumuguの新しいWEBSITEでご案内していきますので、ぜひご意見などお聞かせいただきたいと思っています。


    現在、新たな木のプロダクト、食の商品も進行中です。そのうちの2つか3つは、もうすぐお知らせできると思いますので、こちらもお楽しみにしていただきたいと思います。

    また、現在先行して、地域の農家さんから直接お分け頂いた“旬の食”を「期間限定」「数量限定」で、casane tsumuguのメルマガにて受注販売しています。こちらはメルマガのみでのご案内となりますので、配信ご希望の方は、info@casane-tsumugu.jpまでお名前とメールアドレスをお知らせください。先月は秋田県男鹿市から『とりこになる若美メロン』を産地直送でお届けしたところ、販売終了後も「また食べたい!」という声をたくさんいただきました。

    来週からご注文の受付を開始する“旬の食”を、今回だけ特別にお知らせすると、秋田県にかほ市大竹の【店頭には出回らない 超期間限定『北限の無花果(いちじく)』】同じく秋田県から、男鹿市五里合の【熟れるまで木で待った 果汁滴る『梨(幸水)』】。

    どちらも生産者さん自らが絶対的な自信を持ってオススメする稀少な絶品です。

    地域に根ざし丁寧につくられる、少量でも確かなモノ、スーパーや百貨店、エキナカでは出会えない、ビビッとするような稀少な価値を、地域の生産者さんと、そしてみなさんと一緒に創り上げていきたいと思っています。


    ※casane tsumugu メルマガバックナンバーはコチラでご覧いただけます。











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